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小池劇場 [政治]

石原慎太郎氏への百条委員会による証人喚問がもうすぐ始まります。小池氏が都知事にならなかったら実現しなかったでしょう。小池氏が都知事になった時、私は抵抗勢力(内田氏、石原氏を中心とする東京都議連)を敵とみなす対立型の政治を行うと予想していました。なぜなら、小池氏は小泉元総理を心から心酔し尊敬していたからです。また小泉総理も彼女を早い頃から、環境大臣、防衛大臣という要職につけ、「日本で初の女性総理大臣が誕生するならば、小池さん」と言っていました。

小泉総理は政策を実現するためには懐柔策だけではだめで一度は関ヶ原の戦いをしないといけないと言っていました。すなわち大きな戦に勝てば、その後、思いのままに自己の政策を実行することができるというのである。

関ヶ原の合戦において徳川家康は石田三成を中心とする西軍に勝利しました。ところが実際の所、西軍は全滅していたわけではありませんでした。冷静に見れば、大阪城には毛利の大軍がいたし、九州には島津の大軍がおり、また会津には上杉の大軍がいました。しかし、彼らは関ヶ原で石田方が敗れたのを聞くとおそれおののき、家康に臣従しました。それどころか小早川を初め、脇坂、小川、朽木、赤座の裏切り4将は石田三成の居城、佐和山城を徹底的に破壊し焼き払いました。三成の兄、石田正澄は東軍に討たれるのは仕方ないが、裏切り者の、けがれた剣で討ち取られるのは無念でたまらないと言い放ちました。その気持ちよくわかります。

要するにいいたいことは選挙等で大きな勝利を得ると、対抗勢力に亀裂が生じ、自ら手を汚さなくても敵が敵を倒してくれるということです。負けた勢力は自分の行く末を考えて、小池氏にいいところを見せて
味方を裏切ろうとするのです。つまり、それまで功績をあげていないため、自分が小池氏にとって外様であることをよく認識しているのです。だから余計に手柄を上げて、生き残りを図ろうとするのです。これに関連してですが、公明党は合戦の前に勝ち馬に乗ろうと小池氏につきました。また東京都議連の平沢勝栄氏は石原伸晃氏の石原派と袂を分かちました。これは合戦のあとに味方につくより、はやめについていた方が論功行賞で得をすると判断したのでしょう。これは風見鶏の典型ですね。現代の政治も戦国時代の政治と本当によく似ています。





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