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老人王朝、老人帝国という言葉の説明 [社会]

前回の記事で現在のわが国の社会状況を指す言葉として「老人王国、老人帝国」という言葉を使いました。この言葉の説明をしたいと思います。

この言葉には二つの意味が含まれています。一つはシルバー民主主義をさしています。わが国の人口構成比が高齢化しており、選挙の際にはどうしても高齢者の民意が反映され、若者の民意が反映されにくくなっています。少子化により、そもそも若者の選挙母体が小さいのです。

もう一つは社会の様々な組織の重要ポストに高齢者がつきすぎていることを意味します。私が所属している行政書士会も20代、30代の数が少なく、50代、60代、70代の数が圧倒的に多いのです。経験豊かな先生が重要ポストに就くのは理解できます。しかしある程度で次の世代の者にポストを譲らないと下の者は命令され続ける期間が長くなって、非常につらい状況になってしまうのです。高齢者は口は多いのですが、あまり動かない傾向にあります。

他の組織でも同じことが起こっていると思います。人口減少社会の中で政府は70歳まで働いてほしいと言っています。働くことは大いに賛成しますが、権限ははく奪すべきだと思います。できれば同じ事業所ではなく別の事業所に行ってもらう方が良いと思います。というのは、下に働いている者はある種のストレスを抱えながら、働いているからです。同じ上司がずっと上におられてはたまったものではありません。

高齢者が元気に働くことは大いに賛成ですが、若者ばかりを足で使おうとする口だけの高齢者が重要ポストに長期間い続けることには反対です。重要な権限は次の世代に譲り、優しいアドバイザー的な存在になるべきです。





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