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裁かれなかった戦争犯罪人3 [歴史]

最後は石井四郎中将を取り上げます。彼は731部隊と呼ばれる細菌部隊の隊長です。
満州において捕虜やスパイ容疑者として拘束された朝鮮人、中国人、モンゴル人を「マルタ(丸太)」と呼び、人体実験を行いました。詳しい内容についてはあまりに凄惨なのでここでは触れません。およそ3000人の人が人体実験により殺されたそうです。

極東国際軍事裁判(東京裁判)において戦犯容疑を問われたが、詳細な研究資料をアメリカに提供したため、GHQのダグラス・マッカーサー最高司令官とチャールズ・ウィロビー少将の協議によって訴追を免れたのです。いわゆる司法取引です。アメリカも、そういう意味ではいい加減な国です。

そして石井中将は戦後、医院を開業し、1959年まで生きたのです。人体実験という非人道的行為を指揮した者がなぜ何の裁きを受けなかったのか、まったく理解できません。神や仏はいないのでしょうか。このような事例を見ると、そのように思ってしまいます。





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