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最近の投資信託分配金(お年寄り腰抜かす) [経済]

つい最近、仕事(遺言書作成)でお年寄りのお宅へ伺いました。

その方は投資信託という財産を持っておられました。町の信用金庫に勧められて購入したそうです。新光US-REITオープンという商品(不動産投資信託)を920万円購入されていました。ゼロ金利の昨今、利回りの高い商品を行員に勧められたそうです。

実際に運用報告書を見せていただくと、元本評価額は640万円、受取分配金は320万円でした。したがって、640万円+320万円-920万円なので、運用収支はプラス40万円で損はしていないのです。ところが、4月5日の分配日に今まで10万円近くもらっていた分配金が、5万円弱になったと私に訴えるのです。

私はFPの資格も持っているので、分配金が減っても、減った分は元本に留保されるから、決して損ではないと説明しました。しかし、お年寄りにはなかなか理解できなかったようです。

投資信託の販売会社はいつもリスクを客に説明していると言っていますが、分配金のこともよく説明すべきだと思います。これまでの分配金は元本を切り崩して出されていたこと、そしてそのことが異常であったということです。また、投資運用会社は実力以上の分配は今後しないということを明言する必要があります。いくら、リスクのことを説明していても、長きにわたり、1万口あたり75円分配(2年前まで)していたものを、今年に入って25円にしたら、年寄りはびっくりするでしょう。

これまでの分配金の出し方が間違っていたことを投資会社は謝罪した上で、今後は実力以上の分配金を出さないと説明すべきです。リスク資産だから、分配金が減るのも当然だなどという姿勢は間違っています。







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